アメリカでは寄付などの慈善活動が盛んです。
何か私にできることはないかと思い、1年半伸ばし続けた髪の毛をついに寄付することにしました。
寄付した髪の毛の長さは31センチ!
本記事では、一時帰国中にヘアドネーションをして感じた「メリット」と「デメリット」を紹介したいと思います。
こんな方におすすめ
- ヘアドネーションについて知りたい人
- ヘアドネーションのメリットとデメリットを知りたい人
- 長髪を思いっきり短くする予定がある人
- 人の役に立つことをしたい人
目次
ヘアドネーションとは?
がんや白血病などの病気や事故により髪の毛を失った人のために、自分の髪の毛を切って寄付し、医療用ウィッグ(かつら)の製作に使用してもらうことです。
賛同サロンでヘアドネーション
ヘアドネーションを手伝ってくれる賛同サロンが全国各地にあります。初めての場合、寄付する髪の毛が無駄になってしまわないよう、賛同サロンでお願いするのがいいかもしれません。
私は、アメリカでヘアドネーションをしようと考えていましたが、自宅周辺に賛同サロンがなかったため、一時帰国中に寄付することにしました。
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ヘアドネーションの条件
①31センチ以上
31センチ以上の髪の毛が必要になります。
②乾いた髪の毛
カビが繁殖しないよう、完全に乾いた髪の毛を切ります。
③傷みすぎていない髪の毛
パーマやカラーをした髪の毛でもいいのですが、痛みすぎた髪の毛は受け付けてもらえないそうです。くせ毛でも問題ありません。
ヘアドネーションの方法
①ドナーシートの記入
髪の毛の仕分けに必要になるドナーシートの記入をします。
②寄付する長さを決める
美容師さんがメジャーで髪の長さを丁寧にはかり、希望する髪型に近い長さで切ってもらうことにしました。
私はできるだけ長く髪を残したかったので、31cmを寄付することにしました。
③髪を束にする
髪を輪ゴムで5つの束にし、再度メジャーで測定してもらいました。
④カット
髪の毛がバラバラにならないよう、輪ゴムの結び目の上をハサミでカットします。
⑤郵送
ドナーシートと一緒に髪の毛を郵送します。賛同サロンでカットをすると、郵送費も含め全てサロンの負担で対応してくれます。
私は、NPO法人JHD&Cに寄付をしました。
NPO法人JHD&Cとは?
JHD&Cは、寄付された髪の毛を使い、16歳以下の子供を対象に、医療用ウィッグを無償提供しているNPO法人です。
子供一人一人に合ったウィッグを作るという手間のかかる作業ですが、ボランティアと寄付金によって成り立っているようです。
写真はJHD&CのHPより
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ヘアドネーションのメリット
①人の役に立つことができる
病気などで髪の毛を失った子供たちを自分の髪の毛で笑顔にできます!
人の役に立つことができるのは嬉しいですよね。
②お金に余裕がなくても寄付ができる
資金がかからない寄付なので、お金に余裕がない人でもお金をかけず人の役に立つことができます。
年齢や性別に関係なく誰でもヘアドネーションができるので、お小遣いが少ない子供でも寄付が可能です。
ヘアドネーションによって子供の教養を伸ばすことができるかもしれません。
③環境に良い
髪の毛が分解されて自然に返るには非常に長い年月がかかるようです。
髪の毛の事業廃棄物が増えると環境汚染が進んでしまいます。
ヘアドネーションは、地球のために推進されている「3R」(リデュース、リユース、リサイクル)が可能です。
環境に良い活動ですね。
ヘアドネーションのデメリット
①髪の毛を伸ばすのに時間がかかる
ヘアドネーションには最低でも31センチの髪の毛が必要です。
髪の毛は1ヵ月で1センチしか伸びません。
髪の毛が伸びるのは時間がかかります。
私は1年半も美容院に行かず頑張って伸ばしました。
途中で毛先だけ切ってもらうつもりで美容院に行くと、結局5センチ弱は短くなってしまったので、目立つ枝毛を自分でカットする程度にしておいた方がいいかもしれません。
②髪の毛が長くなりすぎる
髪の毛が長くなりすぎると、家族に見た目が気持ち悪いと言われたり、髪の毛が重くて暑苦しいと言われたりします。
長い髪の毛が床に落ちていると目立つので、自宅では髪の毛を縛っているように注意されます。
髪の量が多い人は肩がこることがあるようです。
髪が長すぎるデメリットは、思いのほか多いです。
③ヘアドネーション後の髪の毛が想像以上に短くなる
ヘアドネーション後の髪の毛は、今より31cm短くなるというわけではなく、髪の毛をカットして整えると結局はさらに5センチは短くなります。
私は長い髪が好きなので、肩より短くなるのは避けたかったのですが、結局予想以上に短くなりました。
不思議なことに、ヘアドネーションで誰かのためになるのであれば、自分が嫌だと思う髪型にできるものです。
この髪型が結構気に入っています!また伸びますしね!
日米のヘアドネーションのNPO団体 (全角15文字) 日本 Japan Hair Donation & Charity
アメリカ Wigs for Kids
✴︎他にもNPO団体は多数あります。
臓器提供ほどではないかもしれませんが、ヘアドネーションは自分の体の一部である髪の毛が、人毛のカツラを必要としている人の体の一つとなると思います。 受け取った人の生活を豊かにしてくれる、素晴らしい慈善活動だと思います。