私は大手日系企業の海外事業部で働いていたことがあります。アメリカのプロジェクトに携わり、多くの駐在員や駐在経験者がいる環境で仕事を経験しました。
プロジェクトメンバー駐在員に話を聞くと、英語圏への赴任を希望していなかったというのです。むしろ東南アジアに赴任したかったと。
生活や食事に困ることは少ないはずなのに、どうして北米に駐在したくないのか....
1番の理由は、英語が話せないからです。
日系企業であれば、日本からの駐在員の英語力に対する理解は多少なりともあると思います。
一歩会社の外を出れば、そこは容赦なしに英語でガンガン接してくる世界。
配偶者の駐妻や駐夫の多くは、一人で外出する勇気はなく、必要最低限の外出のみ。
でももし英語が話せたら、赴任期間の数年間が180度変わると思います。
英会話力を身に付けたくて、自宅でオンライン英会話を始める人や会社が手配してくれた英会話レッスンを受ける人がいるようですが、なかなか上達しない人が多いようです。
一番の問題は、どこから勉強を始めていいか分からないことだと思います。
本記事では、アメリカで知り合った駐妻に紹介をしたら大変好評だった「たったの72パターンでこんなに話せる英会話」という教材を紹介します。
還暦間近の母が長く続いた英語教材で、駐在の可能性がある義兄も購入して現在勉強中です。
二人とも英語初心者です。
目次
英会話の先生と現地アメリカ人の英語は違う
駐在員と配偶者は、赴任前に会社がアレンジしてくれた英会話レッスンを受けていることが多いと聞きました。
慣れない英会話も、何回か通っているうちに徐々に理解できるようになってきた気がしませんでしたか?
個人的な意見ですが、英会話が上達したわけではないと思います。
先生が生徒の英語力を把握して、その人にあった分かりやすい英語を話してくれているので、英語が上達したと感じるだけだと思います。
駐在員から聞いた話ですが、「英会話のクラスでは結構話せるようになったと思ってたけど、アメリカに来て英語が全く聞き取れないし会話ができない!」と感じたようです。
私自身も留学時代に同じことを感じました。アメリカ人でとても親切で忍耐強い人もいますが現実はなかなか厳しいです。
英語が話せないと「Never Mind!(何でもないです!)」と言われて会話が終了したり、無視されたり、ため息をつかれたり、イライラして指先で机の上をトントンやられたりすることがあります。
片言の英語でも、理解しようと忍耐強く付き合ってくれる人もいますので、安心してください。
冷たくされてもアメリカではよくあることなので気にしなくていいです。
ただ、英会話の先生の英語と現地アメリカ人の英会話は全く違うので、心の準備をしないと辛い思いをするかもしれません。
リスニングができなくてもスピーキングができれば何とかなる
リスニング(聞き取り)は、短期間で劇的に上達することは難しいと思います。
リスニング力はある程度は時間が解決してくれます。
日本に長年住んでいるアメリカ人が日本語を話せなくても理解できていることがありますよね。
駐在員と家族が英語で苦労する理由は、リスニングとスピーキング(会話)の両方が苦手なことだと思います。
リスニングは努力してもすぐには結果が出ませんが、スピーキングは比較的すぐに上達すると思います!
「たったの72パターンでこんなに話せる英会話」は、生活に必要な簡単な英語フレーズを学べるので、初心者向けの教材だと思います。
この本の内容を全て丸暗記した母親は、英語の聞き取りは苦手でも、しっかりした文章で話すことができます。外国人との会話が成り立っているので、ビックリしてしまいます。
この年齢で、英語を文章にして会話ができる日本人はほとんどいない!と外国人に褒められていました。
聞き取りができなくても伝えることができれば、英語に対するストレスは一気に減りますよね。
単語だけで話そうとすると後悔する
英単語を知っていると、それだけである程度の英会話は可能だと思います。
例えば、スーパーマーケットで骨なしの鶏肉を買いたい場合、「チキン!ノーボーン!ウェア?(鶏肉!骨なし!どこ?)」と言えば伝わるはずです。

単語だけである程度会話ができてしまうことが危険だと思います。
通じてしまうので、それ以上勉強しようと思わなくなるからです。
もしも「鶏肉!骨なし!どこ?」というような単語だけの会話を続けていると、数年経過した頃には、自分の英語力だけが伸びていないことに気づいて後悔すると思います。
「たったの72パターンでこんなに話せる英会話」は、誰でも暗記できるような簡単で定番のフレーズがほとんどです。
単語を覚えるのではなくて、使える表現を学びます。
これさえ暗記して応用すれば、ほぼ問題なく日常会話ができるようになると思います。
高校や大学で習った難易度の高い英語は、実は英会話ではそれほど必要ないからです。
英語の基礎の基礎が学べる教材です。基礎ができていると、英語の上達は間違いなく早くなります。
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短くシンプルなフレーズで立派な会話ができる
「たったの72パターンでこんなに話せる英会話」に出てくるフレーズは、短いものがほとんどです。
こんなに短い文を覚えても会話にならないと思うかもしれません。
でも、短いからいいのだと思います。難しいと嫌になりませんか?

この文章を英語にしてください
「明日は息子の学校に行く予定があるのでホームパーティーに間に合わないかも!パーティーは何時からだっけ?」
すぐに訳せなかった人は難しく考えすぎかもしれません。
「たったの72パターンでこんなに話せる英会話」には短いフレーズがたくさん出てきます。覚えたフレーズを使えば簡単に会話ができます。
実際に本に出てくる内容を使って、文章を作ってみますね。
本に出てくる内容:
〜することになっている(I am supposed to〜)
〜かもしれない(I might〜)
何時に〜?(What time〜?)
学習する内容を使った文章:
I am supposed to go to my son's school tomorrow.
明日は息子の学校に行くことになっています。
I might be late to the party.
パーティーに遅れるかもしれません。
What time will the party start?
何時に始まる予定ですか?
短い文で、こんなにしっかりとした英会話ができます。すごくないですか、この本!
難しいことは続かないからこの本がオススメ
社会人になって、苦手だった英語を学習するのは簡単なことではないと思います。
難しいと続かないと思います。だから、この本がオススメなんです。
まずは、この本一冊だけ必死に勉強してみてください。確実に効果が出ます!では、次に勉強方法を紹介しますね。
学習方法
CDが付いているので、通勤中や自宅でCDを繰り返し聴くだけです。はじめはそれだけでいいと思います。気合を入れすぎると続かないですよね。
早く上達したければ、シャドーイング(英語が聴こえたら、真似して発音する)をするといいと思います。聞き取れない単語や理解できない内容があれば、本を見てください。
まずは日本語が流れ、そのあと英語が流れます。1週間も聞いて入れば、不思議と話せるようになってきますよ!
最後にアドバイス
いくら教材が素晴らしくても、購入後に勉強をしなければ全く意味がないと思います。どんな教材でもそうですが、やらなければ何も変わりませんよね。
まずは、通勤中に聞くことからはじめてみてください。