海外生活で避けて通れないのが、ホームパーティーなどの交流イベントへの参加です。
参加者の大半が現地人となると、ストレスでしかありません。
先日、夫の上司の家でホームパーティーがあり20名ほどが参加しました。
アジア人は私たち2人だけで、その他はヨーロッパ、北米、中南米、中東出身者です。
アメリカでの生活が始まって、こうやって様々な国の人と集まる機会が増え、その度に海外でなじめない日本人(私も含め)のことを思い出します。
私は留学や海外就業の経験があるので、比較的イベント慣れはしているつもりですが、どうしても日本人の悪い癖が出てしまうんですよね。
今日は、「日本人はどうして英語での会話の場になじめないのか」、「外国人は日本人のどこが嫌いなのか」について私の経験やアメリカ人から聞いたことについてお話しします。
こんな方におすすめ
- 外国人の参加者が多いホームパーティーで一人ぼっち
- なかなか外国人の友達ができない
- 海外でホームパーティーに行くのが憂鬱
目次
日本人が海外でなじめない6つの理由
1. 外国人の前で日本語で話してしまう
外国人が集まる会に参加すると、共通語は英語であることがほとんどだと思います。
英会話に自信がない日本人は多いですよね。
日本人同士で英語で話すのはテレくさいと思って、外国人がいる前で日本語でついつい会話をしてしまいませんか?
日本人の場合、ある程度英語ができる人でも、日本語で会話をしてしまいます。
この行為は失礼で相手を不快にさせているようです。
英語が流暢かどうかの問題よりも、話そうとする姿勢が重要ということです。
外国人が非常に嫌う日本人の悪い癖です。
プライベートでの例
友人のカナダ人夫婦が、私の実家に1週間ほど滞在したことがありました。
カナダのケベック出身で、第一言語はフランス語です。
友人のご主人は英語がそれほど得意ではありません。
滞在期間中に一緒に食事をしたり外出したりしましたが、2人の口から一度もフランス語を聞くことはありませんでした。
例えば、「先にシャワー浴びてきていいよ」とか、「明日はどこに行こうか」など、私たちの前では夫婦間の会話は全て英語です。
先日参加した、夫の上司宅でのホームパーティーもそうでした。
英語があまり得意ではない人もいましたが、あれだけ多くの人が集まっても英語しか聞こえてきませんでした。
もし相手が日本語で話しかけてきて周りの視線が気になったら、英単語混じりの日本語で返事をするか、周りの人に会話の内容を説明してから日本語で会話をする方法があると思います。
仕事での例
日本人は、プライベートだけでなく仕事でも同じことをしてしまうと思います。
外国人が参加している通訳なしの会議で、日本人が何の説明もなく急に日本語で話し始める場面を何度も見てきました。
外国人に関係のない内容であっても、同じ場にいて話を聞いているわけですから、英語で話すべきですよね。
わかっているんですが、難しいんですよね。
私たちが思っている以上に、外国人を不快にさせているようです。
以前、韓国人日本人で懇親会をした時の話です。
英語が堪能な韓国人が、英語が苦手な韓国人のフォローをしながら終始英語で話していました。
日本人の感覚としては、相手に関係のない内容で悪口でもないので、日本語を話すことに罪悪感をあまり感じません。
あとは、日本人同士で上手でもない英語を話すのが照れ臭いからですよね。
どうしても日本語で会話をする必要がある時は、失礼のないように外国人に承諾を得てから話すようにした方がいいかもしれません。
海外で(または日本で外国人が集まる会で)外国人との会話の場になじみたいのであれば、日本人同士で日本語を話さないことから始めてみてください。
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2. 年齢や体型のことを話題にしてしまう
年齢を話題にする
日本では、「女性なら20代後半に結婚して30代前半には出産するべき」「女性は30代を過ぎると転職が難しい」など、年齢に束縛された社会に生きているような気がします。
アメリカでは年齢は単なる数字であって、例えば女性の場合、50代でも60代でも結婚しますし、転職で年齢が理由で不採用になることなどほぼありません。
日本人は相手の年齢が気になってしまいますよね!
目上の方には失礼のないようにしたいですし。
年齢を聞くことは失礼なのか、アメリカ人に直接聞いてみました。
実のところ、状況や理由にもよりますが、実際には年齢を聞くことはそれほど失礼ではないようです。
失礼ではないけれど普通は年齢を聞かないので、聞かれたらどちらかと言えばネガティブな印象を受けるようです。
アメリカに来てから一度も年齢を聞かれたことはありません。
外国人を不快にさせず仲良くなるためには、年齢の話題は避けた方が良さそうです。
体系を話題にする
特に飲み会などお酒が入ると、普段は英語を話さない日本人もアルコールが回って英語が話せるようになりますよね。これって、本当に不思議です。
年配の日本人男性ががこのようなことを言っているのを聞いたことが何度もあります。
「ちょっと痩せた方がいいんじゃないの?」
「体が本当に大きいね!」
女性に対しても平気で体型のことをいう人がいるので、さすがにお酒が入っていてもやめてほしいです。
そもそも、肥満にみえてもアメリカでは標準体型の場合もあるので、デブ呼ばわりするのは失礼です。
むしろ、ぽっちゃりの方がセクシーと思っているアメリカ人は多いようです。
どのような状況でも、体型については触れない方がいいですね。
良かれと思って言ったことが相手を傷つけたり、相手から嫌われたりする原因になる可能性があります。
3. 政治や経済などの話についていけない
政治、宗教、歴史などの話は避けた方がいいのは世界共通だと思います。
それでも、海外でも頻繁に話題になります。
特に平和な日本で生まれ育った人の多くは、世の中のことに無関心ですよね。日本では海外のニュースはそれほど報道されませんし。
選挙の投票率を見れば一目瞭然ですよね。
海外経験が長い私でも、政治や経済、歴史の話になると会話の内容を理解するのが難しいです。
アメリカ人や外国人との会話の場に馴染むためには、政治、経済、歴史、宗教のある程度の知識は必要だと思います。
積極的に自分から話をする必要はないと思いますが、何の反応もできないと相手にされなくなりますし、話していて楽しくないと思われてしまいますよね。
普段からニュースをみて、少なくとも日本の歴史についてはある程度勉強しておいた方がいいかもしれません。
4. 冗談が言えず冗談が通じない
アメリカ人は面白いですよね!
皮肉とジョークを交えたユーモアのある話し方をするアメリカ人は多いと思います。
例えば、夫の同僚がこんなジョークを言ったんです。
「弟夫婦がけんかして、弟は切腹させられそうになったんだよ!」
え?Seppukuって切腹だよね?どういうこと?!と、私は真面目に考えすぎてしまいました。
冗談が笑えない、冗談が通じないのが日本人だと思います。
冗談が通じないと、はじめはそれが面白いようで笑ってくれますが、冗談が全く通じないことがわかると、冗談すら言ってくれなくなります。
つまらない人間と思われてしまっているような気がします。
5. 清潔感がない
アメリカ人に、日本人はあまり清潔感がないと言われた時は、正直ショックでした。
では、具体的に紹介していきます。
食べ方が汚い
日本人は、食べ物が口に入ったまま話したり、クチャクチャと音を立てて食べたりしますよね。
口に物が入っている時にアメリカ人に話しかけると、口の中のものを飲み込むまで待ってから話し始めます。
日本人は相手を待たせることが嫌いなので、相手が返事を待ってるのに飲み込むまで待たせるなんて、考えもしないと思います。
ラーメンを勢いよくすする音に不快感を感じるアメリカ人は少なくないようです。日本人としては、ラーメンは勢いよく食べたいところですが、アメリカでは我慢しないといけませんね。
鼻をすする
日本人は、鼻水が出そうになると鼻をすすりますよね。
アメリカ人は、鼻をすする行為を不快に思うようです。鼻をかむのがアメリカでのマナーのようです。
くしゃみを手でおさえる
くしゃみの国際的な正しい方法については、近年のよく話題に上がっていますよね。
日本人はくしゃみの時に手で口を押さえますが、手にウイルスがつくので不潔だと思われてしまいます。
その手で様々な場所を触るとことで菌をばらまいてしまいます。
くしゃみは「肘の内側」でするのがで世界の常識です。
慣れるまでは難しいですよね。
花粉症の時期は特に気をつけてくださいね!
参考
厚生労働省のHPで写真付きで詳しく紹介されています。
6. 日本の常識(固定概念)から抜けられない
私は適応能力が比較的高い方だと思っていましたが、アメリカに移住して、アメリカは日本の常識よりはるかに基準が低いことに驚き、ストレスが溜まる日々が続きました。
発展途上国での生活をされている方は、さらにストレスが溜まるのではないでしょうか?
私を含めて、日本の常識(固定概念)から抜けられない人は多いと思います。
実は、アメリカを含め海外の基準が低いというよりは、日本が優秀すぎるんですよね(日本が例外)!
現地の人からしたら、日本の基準で話をする人に対しては「日本に帰れば?!」と言いたくなりますよね。
日本の価値観だけで判断せず、現地の文化を尊重することは非常に重要だと思います。
日本にはない良いところは必ずあると思うので、現地の価値観を理解するよう努力が必要だと思います。

私もまだまだ外国人がいる環境になじめないことがあります。
今回紹介した6つを意識して変えるだけで、状況は改善されると思いますので、試してみてください。