先日採用が決まったアメリカでの仕事は、月に何度かマイアミ空港への出入りがあります。
業務開始前に、Fingerprint(フィンガープリント)と言われる指紋検査による犯罪歴の調査をパスしなければいけません。犯罪歴があれば空港での仕事はできません。
今日はマイアミ空港で指紋検査を受けてきましたので、その手続きについて紹介したいと思います。
事前準備
①申請書類の準備
事前に必要事項を記入し、就職先の担当者と申請者本人の直筆サイン(青ペン)がある原本を持参する必要があります。
フィンガープリント専用の申請書ではなく、空港職員が着用するバッジ(写真付きのID)とフィンガープリントの申請を同時に1つの申請書で行いました。
②電話で予約
事前に電話で予約が必要です。フィンガープリントを受け付けてもらえるのは電話をした日から2週間後ぐらいになります。急いでいる人は、早めに予約をした方がいいかもしれません。
早急に手続きを終わらせたかったので、予約が早められないか(急なキャンセルがないか)電話で何度も聞いてみましたが無理でした。
実は、この日はフィンガープリントの予約の日ではなかったのですが、思い切って朝一に行ってみて、無理を言って特別に対応してもらいました。事務所にも「予約が必要です!」と書かれていたので本当は受け付けていないのでしょう。ラッキーでした。
オフィスの場所
フィンガープリントの事務所が見つからず、空港職員に聞いて場所を教えてもらいました。
職員は全員同じ場所で指紋採取をしているので、聞いた方が早いですね。
一般駐車場の真ん中にありました。
この日は写真を撮影はないので私服で行きましたが、ビジネスカジュアルの服装の人が多かったです。
持ち物
①申請書類
就職先担当者と申請者の直筆サイン(青色のペンで)がある原本。
②SSN(ソーシャルセキュリティーカード)
③EAD就業許可証
駐在員妻がアメリカで就業するのに必要なEAD就業許可証。
④写真付きID x2
パスポートとEAD就業許可証を持参するように会社からは言われていましたが、結論から言うと、これだけでは申請ができませんでした。
念のために、パスポートの他に国際免許証、国際学生証、L-2ビザなど、写真付きのIDを全て持って行きましたが、アメリカの住所が記載されている身分証明書が必要でした。運転免許証またはステートIDのどちらかがなくては手続きができません。
仕方なく、大急ぎでステートIDを取得し、その日のうちにフィンガープリントを終わらせました。(どうせなら運転免許証が欲しかったのですが、手続きに丸1日かかるのであきらめました)
指紋採取の方法
受付で無事に書類を提出し座って待っていると、15分程度で名前が呼ばれ、個室に移動しました。
アメリカの空港で入国審査の際に行う指紋採取と同じような器械があり、両手全ての指の指紋を採取しました。
提出書類に不備がなければ、待ち時間を合わせても20分程度で終わります。
費用
フィンガープリントにかかった費用は $58(6,000円程度)でした。支払いは現金だけでなく、クレジットカードやデビットカードでも受け付けてくれます。
私の場合、雇用先が負担してくれることになっているので、レシートは紛失しないよう取っておきます。
フィンガープリントの結果
フィンガープリントの犯罪歴の結果が出るのは1週間から2週間程度です。私のように、アメリカで初めてこの検査をする場合は、時間がかかるようです。
結果連絡は本人ではなく雇用主にいきます。犯罪歴がないことが確認されれば、会社が次の手続きをメール等で連絡する流れになっています。
日本で犯罪歴を確認する方法
今回で3度目のアメリカでの就業ですが、3社とも入社前に犯罪歴の確認がありました。
そのうち1回は日本で犯罪歴の確認をしなければいけなかったのですが、これが思いの外大変でした。
2011年に取得した時の情報なので、今現在は分かりませんが、日本には犯罪歴がないことを証明する書類がありません。
警察署や市役所など、あらゆる役所に電話で問い合わせをしました。
日本では、犯罪歴があれば警察署で書面を発行してもらえますが、無犯罪の場合それを証明する書面が発行できないと言うのです。
会社に事情を説明して、無犯罪を証明する書類なしで入社することができました。
マイアミ空港のフィンガープリントの事務所で働いている人がみなさん本当にいい人で、バタバタした1日でしたが、大変いい日になりました。
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