アメリカで生活をしていると、写真付きの身分証明書の提示を求められる機会が頻繁にあります。
銀行口座開設、アパートの契約などの契約時には、通常2つ以上の写真付き身分証明書が必要です。
先日採用が決まった仕事は空港内での業務があるため、事前に指紋検査による犯罪歴の調査をパスしなければいけません。その手続きで今日はマイアミ空港まで行きました。
ここでも2つ以上の写真付きIDが必要でしたので、私はパスポート、L-2ビザ、国際免許証、国際学生証(日本の通信制大学の)など、写真がついている全てのIDを持参しました。
すると、いつも通りにはいかず、マイアミの住所が記載されている運転免許証またはステートIDが必要と言われてしまい、指紋検査ができませんでした。
どうしても今日指紋検査を終わらせたかったので、その日のうちにフロリダ州の身分証明書を発行してもらいました。
車社会のアメリカに住んでいても、現地で運転をしたくない人や運転免許がない人は、ステートIDの取得をオススメします。
今日は、フロリダ州が発行する写真付き身分証明証のステートIDを取得する方法について紹介したいと思います。
目次
State ID(ステートID)とは
ステートIDとは、州(ステート)が発行する写真付き身分証明書です。
ステートIDは別名non-driver ID(ノン・ドライバー・アイディー)といい、車を運転しない人のための身分証明書です。
運転免許証との違いは、運転が許可されるものではないことの他に、申請者に年齢制限がありません。高齢や身体障害などが理由で運転ができない人でも取得することができます。
ステートIDの申請場所
ステートIDは運転免許証と同じDMVオフィス(Driver License Office)で申請することができます。私は、空港から一番近いMall of Americaというショッピングモール内にあるDMVオフィスまで行きました。
場所によっては事前予約が必要な場合があるので、こちらのDMV公式ホームページで確認してみてください。
必要書類
準備や下調べをせず空港から直接申請に行ったため、実は書類不足でしたが、特別許可をいただいてギリギリでIDを発行してもらいました。
公式サイトで必要書類を確認することと、念のために写真付きIDや国が発行した書類など、あらゆるものを持参することをオススメします。
身分証明書
パスポートを持って行きました。
2018年8月追記:
読者様から教えていただいた情報ですが、日本政府が発行する写真付きIDを2つ持っていく必要があるそうです。
パスポートの他に、国際運転免許証はNGだったので、日本の運転免許証と国際免許証の両方を持っていく方が良さそうです!
私は、パスポートしか持って行きませんでしたが、もしかしたら、もう一つの写真付きIDは、パスポートに貼り付けてある駐在員ビザ(アメリカ発行ですが)でOKになったのかもしれません。
ソーシャルセキュリティーカード
ソーシャルセキュリティーカードが必要です。
申請してカードがまだ届いていない場合でも、申請時に「ソーシャルセキュリティー番号」を教えてもらったはずなので、その番号があれば問題ありません。当日もらった書類に手書きで番号を書いてくれたはずです。
ソーシャルセキュリティーナンバー SSNを取得する方法
公式ホームページによると、SSNなしで申請も可能とありました。特殊なケースで渡米された方は、電話で確認することをオススメします。
フロリダ州在住を証明する書類2つ
公式ページには、フロリダ州在住を証明する書類を2つ用意するように書いてありますが、1つだけしか求められませんでした。
公共料金の請求書など住所の記載があるものを準備します。写真のようにソーシャルセキュリティーカードをはがさず持っていけばOKです。
我が家の場合、請求書は全て夫宛ですが、それでも住所の証明になるので、受け付けてくれると言われました。
どうしても2つ書類が用意できない場合は、公式サイトにあった住所証明書を記入して持っていけばいいようです。 住所証明書
I-94
I-94(アメリカ出入国記録)が必要です。私は持っていなかったので、モール内にあるレンタカーショップで印刷するように言われ、何とたった1枚印刷してもらうだけで$5(550円)も払いました。
ここI-94取得ページ(公式サイト)から簡単に印刷ができます。
EAD就労許可証
EAD(Employment Authorization Document)就労許可証を提示するように言われました。EAD申請方法
EADがなしでステートIDが発行されるのか聞いてみたところ、「駐在員妻(L-2ビザ)は、夫(L-1ビザ)との関係を証明するものがあればいいが状況による」というアバウトな回答しかもらえませんでした。
念のために、L-1ビザ保有者のパスポートとビザのコピー、結婚証明書とその翻訳(ビザ申請の時に用意したもの)を持っていくといいかもしれません。政府が発行した書類やIDはできる限り持っていくといいと思います。
申請手続きの流れ
下調べをして行かなかったので、申請にかかる時間もわからず、とにかく急いでDMVオフィスへ行きました。
入り口にあったこのボードの写真を撮り、待っている間に公式サイトの情報を合わせて持ち物の確認をしました。
①入り口にある列に並び受付を済ませる
運転免許証の申請もステートIDの申請も、同じ列に並びます。
30分以上待って、やっと受付で必要書類の確認をしてもらいました。
先ほど説明した通り、私はの必要書類のI-94を用意していなかったので、外にあるレンタカーショップで $5 で印刷をしてもらってから、列に再度並ぶことなく受付に戻りました。
②番号をもらったらステートID専用の列を探す
受付をすませると番号を渡されますが、この番号で呼ばれることはありません。テレビの画面に番号が出てくることもありません。
列に並ばなくてはいけないのですが、ここでは、運転免許証とステートIDの列は異なるようです。
混乱している人は他にもいたようで、座って番号が呼ばれるのを待っていた人や、先に支払いをしようと別の列に並んでいた人がいました。
案内人らしき人は見当たらず、表示の大半はスペイン語だったので、分からないことがあれば何とかして自分で聞くしかありません。
③カウンターで手続きをする
案内人がいないので、「NEXT!」と呼ばれるのを待ちます。空いているカウンターの番号が光って知らせてくれるようなシステムもありません。
カウンターで手続きをしてくれる担当者が10名以上いるので、空いているカウンターを自分で確認します。
呼ばれていることに気づかなくても大丈夫です。後ろの人が教えてくれるので心配はありません。
カウンターでは言われた書類を提出します。申請書を渡されて、言われた通りに書き込むだけです。(名前、サイン、日付、ソーシャルセキュリティー番号、住所など)
身長をフィートで聞かれるので、事前に調べておいた方がいいですね。
臓器提供意思の確認があります。私に万が一があった時、臓器提供で誰かの命が助かるのであればと思い、承諾することにしました。夫には相談していませんが、看護師なので理解してくれるでしょう。
私のステートIDには、Organ Donor(臓器提供者)と書かれていました。
青い布をバックに写真を撮ります。何回も撮りなおしてもらっている人がいましたので、納得がいくまで撮って欲しい人は遠慮なく伝えていいと思います。
④支払い専用の列に並ぶ
ステートIDの発行は$25(3,000円程度)でした。
現金以外にもクレジットカード、デビットカードなども受け付けてくれます。
支払いカウンターでは、自分の名前を伝えるだけです。英語が苦手な人は、パスポートを提示してもいいかもしれません。
⑤ステートIDを受け取る
支払いから5分ほどで名前が呼ばれます。ステートIDを受け取り、内容に間違いがないか確認をし、手続き終了です。
2018年8月追記:
右下に仮のカードという意味のTEMPORARYの文字があります。これは永住者でないことを示しています。
有効期限
写真に記載がある通り、有効期間は2017年6月15日〜2020年1月10日までとなっています。
2年7ヶ月という、なんという中途半端な有効期限でしょう。謎です。
アメリカの住所が記載された身分証明書が欲しかったので、近いうちに運転免許証を取得しようと思っていましたが、急いでいたのでステートIDにしてしまいました。
それでも、大変役に立つものになるので、これからお財布に入れて携帯したいと思います。
今日紹介したのは、フロリダ州のステートIDを2017年6月に申請した際の情報です。申請方法は州によって異なる場合があるので、必ず公式ホームページを確認してから申請をしてください。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事:
✴︎アメリカで駐車違反でレッカー移動されたらどうする?
✴︎安い!早い!簡単!リフトとウーバーのメリットとデメリット
✴︎配車サービスのウーバーやリフトをお得に乗車する5つの方法
✴︎アメリカCHASE銀行で口座開設 駐在員家族は現住所証明書類に注意
✴︎渡米したら一番にすること!ソーシャルセキュリティーナンバー 取得方法
✴︎アメリカのクレジットヒストリーとクレジットカードを使う2つの目的
✴︎アメリカのモールで高級車が当たるくじ 危うくScam詐欺の被害者に!
✴︎Facebookの個人情報流出が怖い 知っておくべき設定の変更方法
✴︎トランプ大統領 パリ協定からの離脱を表明 誰にでもできる3つのエコ活動
✴︎マイアミの警察官に教えてもらった 身を守るのに気をつけるべき3つのこと