働き方改革により終身雇用制が崩壊し、転職するのが当たり前の時代になるかもしれません。
転職活動に欠かせないのが履歴書の作成ですよね。
海外や外資系企業の転職活動となると、英文Resumeが必要になります。
本記事では、採用活動で世界中を飛び回り、数千人の英文履歴書を見てきた採用のプロから教えてもらった「レジュメの書き方」を紹介します。
私は、その方にアドバイスをいただいて作成した英文レジュメで、何度も海外就業を成功させています。
こんな方におすすめ
- 初めて英文履歴書(レジュメ)を書く方
- 書類選考で落とされてしまう方
- 英文履歴書の書き方を知りたい方
目次
英文履歴書Resumeとは
Resume(レジュメ)は、アメリカの企業に応募する際に提出する英文の履歴書です。
通常、レジュメには5つの内容の記載が求められます。
レジュメの5つの構成:
・Contact Information(連絡先)
・Objective (志望動機)
・Qualifications(資格)
・Professional Experience(職歴)
・Education(学歴)
学歴や職歴を全て記載する必要はなく、経歴をまとめたものです。
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レジュメの書き方の重要ポイント
1. レジュメは面接と同じ
面接は第一印象で決まる!と言われるほど、はじめの印象は重要ですよね?
履歴書はあなた自身と思ってください。
採用担当者が履歴書を見て、読みにくかったり、紙にシワが寄っていたり、書類が封筒に雑に入れられていたりすると、応募が多い会社では、レジュメに目を通すことなく不採用になる場合があります。
英文レジュメは、和文の履歴書のように決められたフォーマットはありません。
輝かしいスキルや経験がなくても、書き方次第で印象が変わるため、時間をかけて工夫したレジュメを作成すれば採用者にアピールが可能です。
レジュメは面接同様に重要なアピールのツールになるため、採用担当者が見たいと思うような見栄えのするレジュメである必要があります。
2. 要点をまとめる
転職回数が多いと、つい全ての経歴を書きたくなります。これがかえってマイナスです。
アピールポイントを絞り、その内容をわかりやすく伝える必要があります。
レジュメは1〜2枚、多くても3枚です。
レジュメは、全ての経歴を書く必要がないので、どれだけ素晴らしい経歴や学歴の持ち主であっても、2枚に履歴書をまとめることは可能だと言われました。
私は転職回数が多いので、英文のレジュメは3ページもありましたが、なんとか2ページに収めました。
3. 自己アピールは大げさに
日本企業に提出したアメリカ人の履歴書を見せてもらったことがあります。
実際は大したことはないのですが、恥ずかしくなるほど自己アピールが凄い!
謙虚な日本式のアピールではアメリカ人に負けてしまいますね。
郷に入っては郷に従えです。アメリカで就職活動をするのであれば、現地のやり方で積極的にアピールです。!
レジュメは面接への入り口で、「面接に来てもらいたい!」と思ってもらうことが目的です。
書類選考で落とされないためには、嘘をつかない程度に大げさに表現た方が採用担当者にアピールできます。
ちなみに、セールスポイントは可能な限り具体的に数字を用いて記載する方が効果があるようです。
4. ネイティブに添削してもらう
英語が第一言語でない場合、どうしても表現力に劣ります。
ネイティブにレジュメを添削してもらうと、驚くほど質が上がります。
日本語の履歴書で、漢字の間違いがあるなど考えられませんよね?英語でも同じです。
英語のスペルや文法の間違いは大きな痛手となります。
ネイティブの添削が難しい場合は、プロの翻訳家の友人も使っている英辞郎on the web Pro↓を使ってみるのもいいと思います。
日本語でも同じことが言えますが、何度も読み返しても、英語の間違いや勘違いに気づかないこともがあるので、自分以外の人に確認してもらうといいですね。
せっかく素晴らしいレジュメを作成しても、たった一つの間違いが、全ての努力を無駄にしてしまう可能性があります。
5. 基本ルールを守る
日本の履歴書をそのまま英訳したものが英文レジュメではなく、英文レジュメは和文履歴書は別物です。
レジュメのフォーマットに決まりはありませんが、書き方の基本ルールがあります。
アメリカで就職をしたいのであればアメリカの履歴書の基本ルールを守る必要があります。
採用担当者にとっては、ただでさえ応募者全員の履歴書に目を通すことに手一杯で、個性が強すぎて一般的なレジュメと大きく異なると、さらに読む気を失わせるだけです。
英文レジュメの基本ルールについては、次の項目で紹介します。
英文レジュメの基本ルール
パソコンで作成
日本のように、丁寧な直筆で熱意を見せるなどの観念は英文の履歴書にはありません。
必ずタイピングされた印字したものを作成してください。
紙は白で厚めの上質紙
ペラペラなコピー用紙より、少し厚めの上質紙の方が、採用担当者が読みやすいですし、気合も感じられます。
フォントとフォントサイズ
フォントはTimes New Roman または Arialを使用します。
ディズニーの面接の時に他の応募者のレジュメを見せてもらいましたが、ディズニーフォントの人が多く、用紙もピンクや水色など様々でした。読みにくかったです。
フォントサイズは 12 がベストですが 10 でも良いです。私はレジュメを読む人のことを考え、12 にしています。
レターサイズで印刷
アメリカで使われている、レターサイズの寸法で印刷します。日本のA4サイズとは若干サイズが異なります。
1〜2枚にまとめる
先ほども説明した通り、レジュメには学歴や職歴を全て記載する必要はなく、経歴をまとめたものなので、1〜2枚にまとめるのが基本です。
第一人称や人称代名詞の省略
I(私)などの第一人称は使いません。
You、He、They、We、などの人称代名詞も省略します。
定冠詞、不定冠詞の省略
a、an、 theなど定冠詞ya不定冠詞も省略します。
職歴は過去形で
職歴を記載する場合、動詞は過去形で書き、就業中の仕事の動詞は現在形で書きます。
最新の情報から
和文履歴書では、学歴や職歴を古いものから年代順に並べて記載しますよね。
英文レジュメでは、最新の情報が重要とされているため、基本的には最新の情報から順に記載します。
写真・年齢・性別は不要
アメリカでは、雇用機会均等法があるため、履歴書に写真・年齢・性別は不要です。
職種によっては、それらの情報を求められます。
日本語を多く使うアメリカの日本企業に就職した友人は、和文の履歴書を提出したそうです。
ディズニーワールドの履歴書は、アメリカ企業にもかかわらず写真の添付が必須でしたので驚きました。
就労許可の情報の記載
雇用者は労働者がアメリカ国内で合法的に就労できるかどうかを確認する義務があります。
私のように夫の駐在に帯同し、EADの就労許可で就業をする場合、その情報と有効期限を記載する必要はないようで、わかりやすくAuthorized to work in the US for any employer. などと記載するのが一般的のようです。
レジュメの作成には最低5日
留学中に大学でレジュメの無料添削サービスがありました。
アドバイザーに「レジュメ作成に必要な時間は、ネイティブで2日、留学生は5日!」と言われました。
どれだけ履歴書作りに慣れていても、過去に作成したものがあっても、日を改めて確認すると間違いに気づくそうです。
レジュメに完成はないので、時間をかけた分良いものに仕上がるそうです。それを信じて、時間に余裕があるうちに、コツコツ作成していきたいと思います。
応募職種が決まらないと作成できない
和文履歴書と比べて英文履歴書は、応募する企業や職種に応じて細かな修正が必要です。
会社が求めているスキルに合わせ、全面的にアピールできるよう、書き直さなければなりません。
そのため、応募する仕事が決まっていない場合はレジュメの作成ができません。
最も効率的な方法は、今までの経歴や功績をまとめたものを用意しておき、応募する仕事が決まったら、内容に応じて加筆することです。