夫は生卵が好きで、特に卵かけご飯が大好物です。
日本人にとって生活の一部となっている生卵ですが、アメリカでは卵を生で食べる習慣がないので、生では食べてはいけないと言われています。
本記事では、アメリカに移住してどうしても生卵が食べたい夫婦がスーパーマーケットなどで収集した情報をもとにアメリカの生卵事情について紹介します。
目次
アメリカ人は生卵を食べない
アメリカ人は、半熟卵は食べますが、卵の生食は浸透していません。
日本在住のアメリカ人が納豆より生卵の方が気持ち悪いと言っていたので、私たちが想像する以上にアメリカ人は生卵が苦手なのかもしれません。
アメリカで生卵というと、大好きだったアメリカNBCのTV番組「Fear Factor」を思い出します。
$50,000の賞金のために、生きた虫を食べたり、女性が坊主にさせられたり、生きた巨大ゴキブリを口で移動させたり、とにかく信じられないことにチャレンジしていきます。
この番組で、ダチョウの生卵を食べるチャレンジがありました。
Fear Factor で取り上げられるほど、アメリカ人にとって生卵を食することは恐怖でしかないようです。(さすがにダチョウの生卵は私でも無理かもしれません)
Fear FactorのYouTubeサイトに、思わず目を覆いたくなるような映像がたくさんありますので、興味がある方はどうぞ!
アメリカの卵のパッケージに注意書きがある
我が家では、オーガニックの卵を買っています。
写真上の卵は12個入りで約 $4 、下の卵は約 $5 です。
オーガニックでない卵は、12個入りで $1.50 ぐらいから販売されています。
オーガニックであれば生で食べられる気がしますが、スーパーマーケットの卵売り場の人に聞いてみると、やはりオーガニックの卵は生で食べることはできないようです。
両方の卵のパッケージには、安全に食するための Safe Handling Instructions の注意書きがありました。
注意書きを訳してみます。
To Prevent illness from bacteria: keep eggs refrigerated, cook eggs until yolks are firm and cook foods containing eggs thoroughly.
バクテリア菌の感染を防ぐために: 卵は冷蔵保存し、調理の際には黄身が完全に固まるまで加熱し、また卵を含む料理も完全に火が通るまで調理すること。
さすがに生では食べてはいませんでしたが、半熟卵は頻繁に作っていたので、謎の腹痛と下痢は半熟卵が原因だったかもしれません。
なぜアメリカの卵は生で食べられないのか
アメリカでは卵を生で食べる習慣がないため、卵を殺菌をしないことが多いようです。
卵のパッケージの注意書きにある、バクテリア菌というのは、サルモネラ菌のことです。
日本ではサルモネラ菌の消毒をしています。
アメリカの卵の衛生管理がズサンなのではなく、日本は生で卵を食べるためにサルモネラ菌の消毒を徹底し、特殊な管理方法をとっているようです。
日本では、鶏がサルモネラに感染しないよう、抗生物質を餌に混ぜたり、ワクチンを接種させたりしているようです。
スポンサーリンク
アメリカで生で食べられる卵
では、アメリカで生で食べられる卵について紹介します。
Pasteurized Eggsは卵の生食が可能
アメリカでは、Pasteurized Eggs(殺菌卵)を生で食べることができるようです。
低温加熱で殺菌処理がされています。
Pasteurized Shell Eggsと書かれている場合もあります。
Pasture Raised Eggsとは違う
ウォールマートの卵売り場の人にPasteurized Eggsのことを教えてもらいました。私はPasteurizedという単語を初めて聞いたので混乱。
夫は、「Pastureだから、放牧されたってことだよ!」と自信満々に言っていましたが、これは間違いです。
Pasture Raised Eggs = 放牧育ちの鶏の卵
Pasteurized Eggs = 低温殺菌された卵
危うく、放牧育ちの鶏の卵を買って生で食べるところでした。
よくよく考えてみれば、日本の養鶏場は小さなカゴのケージで鶏を育てていることが一般的だと思うので、放牧育ちであればサルモネラ菌がないという考えは間違っています。
同じ間違いをする人はいないかもしれませんが、一人でも多くの日本人が救えればと、参考までに書いておきます。
低温殺菌された生で食べられる卵は「Pasteurized Eggs」です。ご注意ください。
Pasteurized EggsはPマークが目印
私が教えてもらったPasteurized Eggsのブランドは「Davidson's Safest Choice®」です。
safeeggsfoodservice.comによると、卵の殻に押された青いPのスタンプが目印です。(2016年に赤色から青色に変わったそうです)
Davidson's Safest Choice®は12個入りで $4 ほどで販売されています。
火をしっかり通して食べる卵は安いものでいいという場合は、殺菌処理をされたPasteurized Eggsと普通の卵の両方を買って、使い分けるのがいいかもしれません。
万が一、どちらの卵かわからなくなってしまっても、Pのマークがついていれば一目でわかりますね!
Davidson's Safest Choice®を販売しているお店の検索
残念ながら、私たちが行ったウォールマートでは取り扱いがないそうです。
safeeggs.comで、Davidson's Safest Choice®を取り扱っているお店を検索することができます。
KALDIの卵かけご飯の素
ツイッターのフォロワーさんに教えていただいた情報です!
KALDIで「卵かけご飯の素」が販売開始されたそうです。しかも大人気で品薄状態。
日本にいる母が何度も足を運び、やっと購入できたそうです。母に感謝!
2食入りで一袋120円+税です。
味は、カツオだしの醤油を入れすぎたような、濃い味の卵かけご飯です。
生卵が手に入らない地域に住んでいる人にとっては、喉から手が出るほど欲しい商品です。
インターネットで調べたら、カルディーの商品は見つかりませんでしたが、類似品が販売されていました!
Pasture Raised Eggs (放牧育ちの鶏の卵)と間違えないよう気をつけてくださいね! 生卵が手に入らない地域の方は、卵かけご飯の素を試してみてください。
生で食べられる卵は低温殺菌された「Pasteurized Eggs」です。