長期的にアメリカに住むのであれば、絶対に必要になるのが「クレジットスコア」。
「クレジットヒストリー」や「クレジットポイント」という言い方もよく聞きます。
クレジットスコアがないと、入居審査、ローンの審査、就職試験などに影響を及ぼします。
渡米後しばらくはクレジットスコアが0だったために、全く信用できないクズ人間のように扱われました。笑
これからアメリカに移住される方や、移住したけれどクレジットスコアについて実は分かっていないという方に役に立つ情報だと思います。
本記事は、アメリカで6年銀行員をしていたアメリカ人の友人と私の銀行の担当者から教えてもらった情報をまとめたものです。
目次
クレジットスコア(クレジットヒストリー・ポイント)とは
クレジットストアとは「お金の信用偏差値」です。
あなたが借金をしっかり返済し、金銭面で信用ができる人かを判断するものです。
アメリカでは銀行口座やクレジットカードの履歴など、お金に関するすことは、SSNソーシャルセキュリティーナンバー(社会保障番号)で管理されています。
アメリカで生活する上で、良いクレジットヒストリーを作ることは非常に重要なことのようです。
優良なクレジットヒストリーを作る方法
お金を借り、滞りなく返済することでクレジットポイントが貯まり、優良なクレジットヒストリーを作ることができます。
え?借金をするの?と思うかもしれませんが、その方法がいちばんの近道です。では、具体的に説明していきます。
アメリカのクレジットカードを持つ
最も手っ取り早く一般的な方法としては、アメリカのクレジットカードを持つことです。
クレジットカードを使用することで借金をしたことになり、滞りなく返済すればポイントが貯まります。
デビットカードがあるからクレジットカードは必要ないなんて思っている方が時々いますが、それは勿体ないです!すぐに手続きをしましょう。
出来るだけ早くクレジットカードの審査に通りたいところですが、「無職だと審査に通らない」「アメリカに移住予定なので渡米前に何かできないか」と思っている方に朗報です!クレジットカードの申請について紹介します。
無職でもクレジットカードを申請する方法
無職がアメリカでクレジットカードの審査に通らないということはありません。私は無職で審査に通りました。
確実で一般的なのは、まずは銀行口座を開設し、半年後にその銀行の年会費無料のクレジットカードに申し込む方法です。
注意ポイント
日本でAMEXゴールドを持っていた私が、渡米後すぐにアメリカのAMEXに申し込み審査に落ちました。アメックス申し込みの注意点にいてはこちら!
ただし、Citibankに限っては、半年待たなくても銀行口座開設と同時にクレジットカードの申し込みが可能で審査にも通ります。
米国非居住者がクレジットカードを申請する方法
アメリカ非居住者でもアメリカのクレジットカードを申請する方法がありますが現地での申請が必要です。
Citibankの銀行員の情報によると、この方法でクレジットカードを持つ方は、「アメリカ駐在や移住の予定があり、その前に渡米した際にクレカに申し込み、移住前にヒストリーを作る」という目的を持っている方がいるようです。
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評価が上がるクレジットカードの使い方をする
クレジットカードの審査に通ったから必ずクレジットスコアは貯まる訳ではありません。
スコアを上げるための基本は次の通りです。
① 毎月必ずクレカを使用する
クレジットカードは必ず毎月使用して下さい。金額は影響しないので、少額で構いません。
携帯電話の支払いなど、毎月支払いが発生するものに登録しておくと良いです。
携帯電話の場合、プリペイドより毎月一定額の支払いが発生するポストペイドの方が効果があるようです。
② 毎月必ずクレカの返済をする
こちらは当然ですが、返済を滞ると評価が下がります。
ただし、全額支払う必要はありません。詳しくは続きの「利用限度額の30%」で説明します。
③ 1枚目のカードは出来るだけ長く持つ
同じカードを長く持つことで評価が上がることはあまり知られていないようです。
クレジットカードのポイント目当てに、次から次へとクレジットカードに申し込み、必要のなくなったカードを解約する人がいますが、これは勿体ないです。
1枚目のカードは出来るだけ長く、一生持つつもりで申し込みましょう。
④ クレジットカードを複数枚持つ
クレジットカードを3枚以上持つことでスコアが上がりやすくなるそうです。
ただし、1枚申し込みをしたら、次のカードは最低でも6ヶ月経過してから申請してください。
⑤ ローンを組む
アメリカで車の購入は、一括現金払いではなく、あえて手数料を払い分割払いにすることが一般的のようです。
ローンを組んで毎月一定額の返済をすることでポイントがたまり、良いクレジットヒストリーを作ることができるからです。
⑤ クレジットカードの種類に気をつける
クレジットスコアが貯まりやすいクレジットカードがあるそうです。
大手銀行のクレジットカードです。年会費がかからないクレジットカードでも良いそうです。
逆に、スコアを上げるために申し込んでもあまり効果がないカードを紹介します。
スターバックス、ウォールマート、ウーバーなどの無料のクレジットカードです。
もちろん、スコアを上げる目的でなければ持つことは問題ないですが、1枚目のクレジットカードに選ばない方が良いそうです。
お金に余裕がない人でもクレジットスコアは貯められる
クレジットスコアと収入は関係があると思っている人が多いようですが、これは違います。
お金に余裕がない人も優良なヒストリーを持つことができます。
逆にお金に余裕があっても、評価が低い人もいることになります。
クレジットカード利用額が少なくてもポイントは貯まる
クレジットカードの利用額が少額だからポイントが貯まりにくいということはありません。
毎月利用することが評価につながります。
少額でも必ず毎月クレジットカードを使用しましょう。
クレジットカード利用全額の支払いができなくても大丈夫
クレジットカード買い物をしすぎて支払いができない!という経験がある方、それほど焦る必要はありません。
例えば、先月利用分を今月全額支払う必要はなく、利用限度額の30%以下に収まるように支払えば評価に影響はありません。
逆に、30%以下に収まるように確認が必要になるので、大きな買い物をした場合、30%を超えてしまった場合は、支払い期日が来る前に返済しておいた方が良いそうです。

任期が5年以上の場合や永住を考えている方は、特に優良なクレジットヒストリーが重要になると思います。